2026年7月18日、株式会社最中屋(本社:京都府京都市、代表取締役CEO:結城 崇、以下「最中屋」)は、多職種連携による自立支援について学ぶことを目的に、御薬園グループ 医療法人社団健成会 介護老人保健施設リバーサイド御薬園(所在地:熊本県人吉市、施設長:山田 和彦、以下「リバーサイド御薬園」)を訪問し、現場で実践されている自立支援の考え方や日々の取り組みについて見学させていただきました。
前日の7月17日には、同じ熊本県内で「科学的介護フォーラム’26 in 熊本」が開催され、リバーサイド御薬園の施設長である山田 和彦氏(全国老人保健施設協会 顧問・元会長)が、「託す未来 ~過去を振り返り未来を展望する・ICT/DXの世界~」をテーマに講演されました。
リバーサイド御薬園では、ICT・DXを積極的に活用しながら業務改善や介護の質の向上に取り組まれており、全国介護老人保健施設大会でも実践事例を発表されています。今回の視察では、そうした取り組みが現場でどのように実践されているのかを直接見学させていただきました。
フォーラム開催直後のご多忙な中にもかかわらず、17名の視察を受け入れていただき、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
■ 「あそこに行くと元気になって在宅復帰する」と言われる事業所
リバーサイド御薬園は、医療や介護を提供するだけでなく、リハビリを通じて利用者の自助・自力を高め、その人らしい生活の実現を目指す介護老人保健施設です。
地域では「あそこに行くと元気になって在宅復帰する事業所」と言われているそうで、今回の視察では、その言葉の背景にある利用者主体の支援や、多職種が連携しながら利用者の可能性を引き出す取り組みを実際に見学することができました。
また、廊下や食堂など施設内の環境にも、自立を促すための工夫が随所に見られ、利用者が自然に活動へ参加できるよう配慮されていました。一つひとつの環境づくりが、在宅復帰を見据えた支援につながっていることを感じました。
■ 多職種が自然につながる現場
リバーサイド御薬園で印象的だったのは、多職種が自然につながりながら利用者の自立支援に取り組んでいることでした。
それぞれが専門性を発揮しながらも、利用者の自立支援という共通の目的に向かって支援を行っているため、現場全体が一つのチームとして機能していることが伝わってきました。
職員同士のコミュニケーションも自然で、職種の違いを意識することなく互いを尊重しながら関わる様子が印象的でした。それぞれが専門性を発揮しながらも、利用者を中心に支援を組み立てる姿からは、チームとしての一体感が感じられました。
また、日中には休憩室で休憩を取る職員の姿も見られました。十分な休憩を確保できることは、無理のない勤務体制や業務改善が現場に定着している証でもあります。利用者に質の高いケアを提供するためには、職員が安心して働ける環境づくりも欠かせない要素であることを感じました。
■ 5S・ICT/DXが支える自立支援
介護現場で「5S」というと、整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)といった環境整備を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、リバーサイド御薬園で実践されていた5Sは、単なる美化活動ではありませんでした。
必要な物が必要な場所にあり、誰もが迷わず行動できる環境が整えられていること。情報が円滑に共有され、利用者への支援が途切れることなくつながっていること。そして、一人ひとりが日々改善を積み重ねる文化が根付いていること。そのすべてが、自立支援を実践するための基盤となっていました。
整理整頓は備品だけでなくICT機器に至るまで徹底されており、必要な情報や機器へ誰もが迷うことなくアクセスできる環境が整えられていました。さらに、ICT・DXの活用によって情報共有や業務効率化が進み、職員が物や情報を探す時間を減らすことで、利用者と向き合う時間の確保にもつながっています。また、動線や環境の改善と組み合わせることで、安全で質の高いケアの提供にもつながっていました。
5SやICT・DXは、それ自体が目的ではありません。利用者と向き合う時間を生み出し、チームが円滑に連携しながら自立支援を実践するための基盤として、現場全体に根付いていることを実感しました。
■ 視察を終えて
今回の視察では、多職種が自然につながり、それぞれの専門性を活かしながら利用者の自立支援を実践する現場を見学することができました。その背景には、5Sによる環境整備や業務改善、さらにICT・DXを活用した情報共有や業務効率化があり、それらすべてが利用者主体のケアを支える基盤として機能していました。
また、現場の実践だけでなく、それを支える組織づくりや人材育成の考え方にも触れることができたことは、今回の視察ならではの大きな学びでした。利用者主体のケアを実現するためには、仕組みだけでなく、それを支える文化や職員同士の信頼関係が重要であることを改めて実感しました。
■ 参加者の声
社会福祉法人ひだまり 理事長 永田かおり 様
「今回、介護老人保健施設をじっくり見学させていただくのは初めてでしたが、整理整頓がICT機器に至るまで徹底されていることや、利用者の活動を自然に促す環境づくりに大変驚きました。また、互いを尊重しながら専門性を発揮するチームの姿から、多くの学びを得ることができました。自法人でも取り入れられることから一つずつ実践していきたいと思います。」
社会福祉法人上ノ郷福祉会 特別養護老人ホームこぼり苑 施設長 宮﨑 千恵 様
「自立を促し在宅復帰につなげるための環境づくりや、多職種がワンチームとして支援に取り組む姿勢がとても印象的でした。山田施設長の『トップダウンでプロジェクトを推進しつつも、最後まで付き合う』という考え方からも、職員一人ひとりを大切にされていることが伝わってきました。多くの学びをいただき、ありがとうございました。」
最中屋では、今後も介護現場で実践されている優れた取り組みや価値を広く発信し、高齢者福祉の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。

【介護老人保健施設 リバーサイド御薬園 概要】
運営法人: 医療法人社団健成会(御薬園グループ)
所在地 : 熊本県人吉市七地町495番地
理 念 : リハビリを通じて自助・自力能力を高め、人間らしく生きがいを求めていく介護老人保健施設
URL : https://www.oyakuen-g.or.jp/ksk-roken/

